大好き！(*^^*)

くうちゃんは、男同士、
コロちゃんと一緒にやってみたいことがありました。

かっこいい車の助手席から
かっこいいワンちゃんが首だけ出して走っているのを見かけました。

男同士、かっこいいなぁ、
本当の友達の姿だなぁ、

「これだ！」とくうちゃんは思ったのでした。


あのかわいかったくうちゃんも
今では車を運転するようになりました。
フェアレディＺというノーズが長くて流線形、
グレーのツートンのかっこいいスポーツカーです。

かっこいい車に、かっこいい(？)犬！
くうちゃんは、コロちゃんを連れていそいそとＺに乗り込みました。

コロちゃんを助手席に乗せて発進！
窓を開けて、コロちゃんが顔を出す！

はず･･･だったのですが･･･

コロちゃんはくうちゃんのおひざの上に乗ってしまいます。

｢コロ、危ないからひざに乗るな。｣

片手でコロちゃんを助手席に戻しますが
またすぐにくうちゃんのおひざの上に乗ってしまいます。

｢コロ、前が見えない！危ないからひざに乗るな～｣


くうちゃんがコロちゃんをどかしてもどかしても
コロちゃんはくうちゃんのおひざに乗ってしまいます。

しかもすっかり怯えたコロちゃんは
前足をハンドルに乗せて体を突っ張ってしまっています。

｢コロ～前が見えない～～！｣

変な犬がハンドルを握るフェアレディＺ！！！

すれ違う車の運転手はさぞやびっくりしたことでしょうね！

くうちゃんの夢、、玉砕～

くうちゃんは男同士、
コロちゃんと一緒にやってみたいことがありました。

かっこいい男の人が
かっこいいワンちゃんと
お庭でいっしょに水浴びをしているハムのコマーシャルを見たんです。

男同士、かっこいいなぁ、
本当の友達の姿だなぁ、

「これだ！」とくうちゃんは思ったのでした。

今日は学校もお休み。
クラブもないし、デートの約束もありません。
くうちゃんは、コロちゃんを連れて、
いそいそとお風呂場に入っていきました。


しばらくすると、ものすごい水音！

「コロ～～コロ～～！」と叫ぶくうちゃんの声！

猛ダッシュで廊下を走りぬける水びたしのコロちゃん！！

ドリフトターンでお台所を通り抜け
一目散に裏庭に走り去っていきました。

すこしあとから
スネが血だらけになったくうちゃんが
トボトボとお風呂から出てきたのでありました。

「どうしてもコロといっしょに湯船に浸かりたかったんだよ～」

くうちゃんの夢、、玉砕～

　第３５章　につづく

コロちゃんとチロちゃんのおうちは小高い丘の上にありました。
坂を登って、角を曲がり
ゆるいカーブを曲がった所がおうちです。

２人にはお気に入りのお散歩コースがあります。
住宅街をぐるぐる回る「お手軽コース」や、
丘の下を流れる川の遊歩道をそぞろ歩く「たっぷりコース」。

お姉ちゃんは「お手軽コース」のときでも
あっちこっちへ曲がったり
コロちゃんとチロちゃんがくんくんにおいを嗅いでいる所は
必ず止まってのんびり歩きました。

さて、町中もひとまわりして、そろそろおうちに向かいます。
いつもの通り角を曲がって
ゆるいカーブを曲がった所がおうちです。

コロちゃんとチロちゃんは並んでお姉ちゃんの前を歩いていきます。
トコトコ、トコトコ

まったく何も気が付かないような顔をして
まるで知らんぷりを決め込んで、
トコトコ、トコトコ

おうちの門の前をさっさと通り過ぎていきます。

お姉ちゃんはわざと気が付かないふりをしてついていきます。

おうちの垣根の前を通り、
とうとうおうちを通り過ぎると
コロちゃんとチロちゃんは目を合わせて
ニコニコしながら足取りも軽く川へつづく道を行くのでした。

結局、お手軽コースとたっぷりコースを満喫する二人組(^^)v

もう一度いつもの角を曲がって
ゆるいカーブを曲がると、
こんどはさっさと門を開けてお家の中へ入って行く
コロちゃんとチロちゃんでした。

　第３４章　につづく

コロちゃんとチロちゃんはのんびりくつろいでいるように見えても
実はお耳がピンと緊張しています。
「ごはん」だの「おさんぽ」だの
小さい声でも聞き逃したら大変です。
誰かが立ち上がったら、
すかさず「ひも」をくわえて
ニコニコついてくるコロちゃんとチロちゃんです。

くうちゃんは学校が忙しくなって
なかなか一緒にお散歩に行けませんが
くうちゃんとお散歩に行くときは
玄関をあけるや否や猛ダッシュで飛び出していきます。
普段ゆっくり歩かされるコロちゃんとチロちゃんは大喜びです。

のはずなんですが、
あっちこっちの草むらや電信柱のにおいをかぐひまもなく
すごい勢いで全力疾走していきます。

そして・・・・
５分もしないうちに、猛ダッシュで帰ってきます。

「もう帰ってきたの？」
「トイレ、トイレ！！走ったらトイレに行きたくなっちゃった！！！」

お散歩の続きは・・・
ああ、残念ながら・・・
あきらめるコロちゃんとチロちゃんなのでした

　第３３章　につづく

子犬のときのコロちゃんは脱走の名人でした。
スープにされそうになったこともありましたね
お引越ししてからも
相変わらず脱走の名人です。

門は閉まっているのに、いったいどこから脱走したのでしょう。
お庭の生垣の隙間から
１メートルくらい下の道路まで飛び降りたのでしょうか。
それとも
車庫のフェンスの細い隙間を
体をくねらせて通ったのでしょうか。

とにかく、チロちゃんを置いて一人冒険に出かけるコロちゃんでした。

「あ、コロちゃんがいない！
　チロちゃん、コロちゃんはどこに行ったかわかる？」

お姉ちゃんがチロちゃんに尋ねると
チロちゃんはニコニコ笑っています。
お姉ちゃんはチロちゃんに捜索隊長を頼むことにしました。

家を出ると、チロちゃんは右に曲がりました。

左に行けば川沿いのお気に入りの遊歩道だけど
右でいいのかな？

突き当たりに来ると、又右に曲がりました。
次の角でも、又右に曲がりました。

「チロちゃん、本当にこっちでいいの？」

心配になったお姉ちゃんがチロちゃんに聞きながら
ふと空き地の藪の中に目をやると････

「しまった！」と
耳を真横にたれて困った顔で振り向いたコロちゃんと
目が合ったのでした。
観念したコロちゃんは
トボトボとお姉ちゃんのところに歩いてきました。

チロちゃん、さすが捜索隊長！

　第３２章　につづく

「どいて、どいて～！

お掃除しなくちゃ～！

ホウキではくのよ～！」




















チロちゃん、毎日おそうじごくろうさま(^ー^)ノ

　第３１章　につづく

コロちゃんは配達が大得意！
はたらきものだね！(*^^*)

　第３０章　につづく

　第２９章　につづく

　第２８章　につづく